費用

治療や手術にかかる費用

子宮筋腫の手術を受ける場合には、最新治療以外は数日間の入院が必要となります。
そして子宮を全て摘出する場合と、筋腫のみを摘出する筋腫核出術でも手術費用に違いが出てきます。

入院期間は症状や術後の経過により違い、入院費用も病院により違います。あくまで目安となりますが、以下に手術にかかる費用をご紹介します。

子宮筋腫の手術の費用

健康保険を持っている場合、以下にご紹介する手術では保険が適用されますので、入院費用などを含め医療費の総額の3割負担で済みます。
以下にご紹介する金額は手術費用を含む入院総額の、3割分の自己負担する金額となります。

開腹手術により筋腫のみを摘出する場合は20万円前後、子宮全摘出の場合は25万円程度となります。
腹腔鏡手術でも同様に20万円前後の費用がかかります。
膣式手術では15万円ぐらい、子宮鏡下手術では10万円ほどで手術を受けることができるそうです。

保険が適用されることから、後でご紹介する高額医療費制度を利用することができますので、さらに入院から手術にかかる費用を抑えることができます。

最新治療法は保険適用外です!

子宮筋腫の手術のページにてご紹介した最新の治療方法は、現在健康保険が適用されていないため全額自己負担となってしまいます。

ほぼ体に傷が残ることが無く、日帰りでの治療が行えるというメリットはありますが、その分治療費用が高額となってしまうのです。

子宮動脈塞栓術(UAE)では40万円から50万円とされ、集束超音波治療(FUS)は30万円から50万円、複数回行う場合は2回目以降は割安となり、1回目が50万円、2回目が30万円で計80万円となることもあるそうです。

マイクロ波子宮内膜焼灼術(MAE)は20万円から50万円と、病院により費用に大きな違いが有るようです。

ホルモン療法にかかる治療費

手術の前準備としても利用されるホルモン療法にて使用される薬は、点鼻薬と注射薬がありますが、スプレキュア、リュープリンは保険が適用されまして、点鼻薬では一月で5,000円程度、注射の場合は1万円ぐらいです。

点鼻薬でもナサニールは子宮筋腫では保険適用外となりますので、ひと月分で1万5000円程度かかることもあるそうです。

経口避妊薬(ピル)の値段

子宮筋腫はエストロゲン由来の病気であり、ピルの使用で筋腫が大きくなる可能性が考えられるため、子宮筋腫に対する直接の治療とは言えないので保険適用外となります。

低容量ピルは1シート(1ヶ月分)で2000円から3000円ぐらいですので、保険適用外とはいえホルモン剤などに比べると価格は安くなります。

高額医療費制度の仕組み

1ヶ月にかかった医療費が一定額を超えた場合に、高額医療費として規定額以上かかったお金を補助する制度が高額医療費制度です。

健康保険が適用された医療費のみに適用されます

病院でかかったどんな医療費でも適用されるということではなく、健康保険の適用を受け自己負担分(3割)の金額が一定金額を超えた場合に適用されます。

そのため、上でご紹介した健康保険が適用されない最新治療である、子宮動脈塞栓術、集束超音波治療やマイクロ波子宮内膜焼灼術は高額医療費制度を利用することはできません。

所得と年齢に応じて違う負担額

高額医療費制度が適用される負担額の上限は、年齢(70歳未満と以上)と所得の金額により以下の計算式で規定されております。

70歳未満の人

  • ・標準報酬が月額53万円を超える人
    15万円 +( 総医療費 − 50万円 )× 1%
  • ・住民税が非課税とされている人
    35,400円
  • ・一般の人(上記以外の人)
    80,100円 +( 総医療費 − 267,000円 )× 1%

70歳以上の人

  • ・現役世代と同様の所得者
    80,100円 +( 総医療費 − 267,000円)× 1%
  • ・年金による収入が80万円以下の人
    15,500円
  • ・住民税が非課税とされている人
    24,600円
  • ・一般の人(上記以外の人)
    62,100円

※総医療費とは、保険を適用しない状態でかかった医療費のこと
総医療費 = 自己負担額 ÷ 3 × 10 となります(3割負担の場合)。

一月の間にかかった医療費の総額

高額医療費制度の利用にあたって最も注意しなければいけないのが、医療費の総額を計算する期間は一月の間だけということです。

例えば8月28日に入院して、9月7日に退院した場合、月をまたいでいるため8月は4日分の入院費用、9月は7日分の入院費用がかかります。

8月分の自己負担額が8万円、9月分の自己負担額が8万円となった場合には、どちらの月も上限負担額を超えていないので高額医療費制度が適用されず、合計16万円が入院費用としてかかってしまいます。

これを9月1日に入院し、9月11日に退院したとして、自己負担額が同様に16万円となり、70歳未満で所得が一般の人の自己負担額の80100円を超えておりますので
総医療費 = 16万円 ÷ 3 × 10 = 約53.3万円
高額医療費制度適用後の自己負担額は
80,100円 +( 53.3万円 − 267,000 )× 0.01 = 82,760円
よって
自己負担額の差分 = 16万円 − 82,760円 = 77,240円
77,240円も自己負担額を減らすことができるのです。

入院から退院を一月に収めよう

子宮筋腫の多くは緊急で手術を要するということはありません。そして問題がなければ入院から退院まで1ヶ月以上かかるということもありません。

病院の都合はある程度ありますが、月の初めに入院することで入院月に退院することが可能となり、自己負担額を抑えることができます。

子宮筋腫での緊急入院というのは多くはありませんが、検査などを怠り筋腫が成長することで十分に可能性はあります。

定期検査をシッカリと受けることで、筋腫の状態を把握することができていれば、入院時期もコントロールすることができますので、高額医療費制度を利用することができるのです。

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